盆踊りに思う

もう先週の話にはなりますが
ここ自由が丘でも夏祭りが開催されておりました。

そこはいつもはバスやタクシーが行き交う駅前のロータリーです。
そこを利用して輪を作り、街の人々が思い思いの服装で盆踊りを踊っています。
老いも若きも、男も女も、日本人も外国人も、ベテランも飛び込みも、
時に真剣に、時に笑顔をこぼしつつ
不思議な輪を回していました。

私は地方の片田舎出身者で４月から東京に住んでいます。
田舎もんな自分はステレオタイプな話ではありますが
どうしても「東京の人たちは冷たい」「東京の人は他人に興味を持たない」
といった印象をもってしまいます（実際にはそんなことないですが）。
だからその時、目の前にあるその人々が形作る盆踊りの輪がとても奇異に感じられたのです。
「あぁ、東京にもあったんだ」と。
そして、聞き慣れた盆踊りのリズムや人々の熱気、夏の匂いにしばし時を忘れ、
望郷の念なのか、安心したのか、
思わず泣いてしまいそうになってしまいました。
しばらくの間、名も知らぬ盆踊りの演者たちを遠くから見守っておりました。

そして、僕の今の仕事がきっとどこかで
このみんながこの街で素敵に生きていくことに
どこかでつながっているんじゃないかなと感じて
また頑張ろうって思ったのでした。

看護師　T・H

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